ニュートンの粘性法則
粘性による抵抗力は流体内部の摩擦によって発生します。
この粘性による抵抗力のことを摩擦応力と呼び、流体ー流体間または流体ー物体間の速度勾配(速度の変化率)に比例して大きくなることが分かっています。
この法則をニュートンの粘性法則(Newtons’s law of viscosity)といいます。
\(\tau=\displaystyle \mu \frac{du}{dy} \tag{1}\)
\(\tau\) | 摩擦応力 [Pa] |
\(\mu\) | 粘性係数 [Pa・s] |
\(u\) | 流体の速度 [m/s] |
\(y\) | 流体ー流体間または流体ー物体間の距離 [m] |
(参考:航空力学の基礎(第2版), P.27 (2.34)式)
まとめ
- 粘性とは、流体を動かすときに抵抗力が働く性質のこと。
- 粘性による抵抗力(摩擦応力)はニュートンの粘性法則で表される。
- 摩擦応力は速度勾配が大きいほど大きい。
参考資料
- 航空力学の基礎(第2版)
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