圧力抵抗とは
圧力抵抗(pressure drag)とは、物体の正面と背面の圧力差によって生じる抵抗のことです。
一般に、物体から境界層が剥離することにより背面は負圧になり圧力抵抗が発生します。
圧力抵抗は、形状を流線型にしたり境界層を剥離しにくい乱流境界層に遷移させることで低減できます。
非粘性流体では圧力抵抗はゼロ
非粘性流体の流れでは剥離しないので、物体の背後も正圧に回復するため圧力抵抗は生じません。
圧力抵抗の低減方法
流線型による圧力抵抗の低減
同じ厚みの円柱と流線型では、流線型の方が流れが剥離しにくいので圧力抵抗が小さくなります。
乱流境界層による圧力抵抗の低減
同じ球体でもゴルフのディンプルボールのように表面をわざと荒くすることで、境界層が乱流化され剥離しにくくなり圧力抵抗が小さくなります。
まとめ
- 圧力抵抗とは、物体の正面と背面の圧力差によって生じる抵抗のこと
- 圧力抵抗は、境界層の剥離を抑えることで小さくなる。
- 剥離の抑制には、形状の流線型化や境界層の乱流化がある。
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