よどみ点とよどみ点圧

よどみ点とよどみ点圧とは

よどみ点圧(stagnation pressure)とは、速度を持った流れが停止したときの圧力のことです。また速度が停止した点のことをよどみ点(stagnation point)といいます。

翼型まわりの流れでは前縁付近によどみ点があります。

 翼型まわりの流れ(非粘性)

よどみ点圧の関係式

よどみ点圧はベルヌーイの定理から計算することができます。

\( \displaystyle \underset{\text{一様流動圧}} { \underline{ \frac{\rho_\infty v_\infty^2}{2} }} + \underset{\text{一様流静圧}} { \underline{ p_\infty }} = \underset{ \text{よどみ点圧} }{ \underline{ p_0 } }= const.  \tag{1} \)

\(\rho_\infty\) 一様流の密度 [kg/m3]
\(v_\infty\) 一様流の速度 [m/s]
\(p_\infty\) 一様流の圧力 [Pa]
\(p_0\) よどみ点圧 [Pa]

(参考:航空力学の基礎(第2版), P.32 (2.47)式)

ベルヌーイの式から、一様流動圧(運動エネルギー)が全て静圧に変換された圧力がよどみ点圧です。すなわち全圧=よどみ点圧といえます。

 ベルヌーイの定理とは?
 動圧と静圧とは?

まとめ

  • よどみ点圧とは、物体によって流れがせき止められた点の圧力のこと。
  • よどみ点では動圧が全て静圧に変換される。
参考資料
  • 航空力学の基礎(第2版)
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2018-04-26

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ABOUTこの記事をかいた人

大阪出身。
東北大学大学院工学研究科 航空宇宙工学専攻 修士課程修了。
学生時代は数値流体力学を用いた航空機の空力設計の研究に従事。
卒業後は飛行機設計関連の仕事を担当。