定常流と非定常流とは
定常流
流れの様子が時間とともに変化しない流れを定常流(steady flow)といいます。
飛行機の巡航状態など、流れの時間的変化を考慮する必要がない場合は定常流と想定して性能評価します。
非定常流
流れの様子が時間とともに変化する流れを非定常流(unsteady flow)といいます。
ヘリコプターのローターブレードまわりの流れやフラッター現象など、流れの時間的変化を考慮する必要がある場合は非定常流と想定して性能評価します。
定常流と非定常流の実験動画
下の動画はアメリカのNCFMF(National Committee for Fluid Mechanics Films)によって作成された翼型まわりの流れを可視化した映像です。
定常流の実験動画
翼型を流れに平行に置いた流れでは、流れは安定し時間的にも変化がありません。
非定常流の実験動画
翼型を流れに対して大きく迎え角をとった流れでは、流れは前縁から大きく剥がれ背後に渦が発生して乱れた流れになっています。
まとめ
- 定常流(steady flow):流れの様子が時間とともに変化しない流れ
- 非定常流(unsteady flow):流れの様子が時間とともに変化する流れ
次の記事
次の記事では、流れの様子の表現方法である「流線と流跡線」について解説します。
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