この記事では、飛行機の運動軸と回転運動「ピッチング・ローリング・ヨーイング」について解説します。
飛行機は、自動車やバイクなどの地上を走る乗り物のように地面に支えられていません。
空中を安定してまっすぐ飛行するには、前後・左右・上下のすべての方向の力がつり合い、さらに各方向の軸周りの回転も安定する必要があります。
飛行機の運動軸と回転運動
飛行機の運動軸の定義
- X軸:飛行機の前後方向 (前方向が正)
- Y軸:飛行機の左右方向 (右方向が正)
- Z軸:飛行機の上下方向 (下方向が正)
飛行機の運動軸は重心を通るように定義されます。各軸において右ネジを回す方向を正として3つの回転運動(ピッチング・ローリング・ヨーイング)が定義されます。
ピッチング(縦揺れ)
機首の上げ下げの運動をピッチング(縦揺れ)といいます。
ピッチングは、水平尾翼により安定性を確保し、昇降舵(エレベーター)で姿勢をコントロールします。
ローリング(横揺れ)
飛行機が左右に傾く運動をローリング(横揺れ)といいます。
ローリングは、主翼の上反角または後退角で安定性を確保し、補助翼(エルロン)で姿勢をコントロールします。
ヨーイング(片揺れ)
機首が左右に振れる運動をヨーイング(片揺れ)といいます。
ヨーイングは、垂直尾翼で安定性を確保し、方向舵(ラダー)で姿勢をコントロールします。
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